問題
日本の農地のほとんどは集中的に耕作されています。日本の農家は過剰な肥料を使用しており、日本で使用されている農薬の量は世界で最も多い水準にあります。このようなやり方は、土地や水だけでなく、農家の人たち自身にも悪影響を及ぼします。肥沃な土地が栄養の貯蔵庫であるとすれば、その貯蔵庫は適切な補充がなされないまま、徐々に侵食されています。
これに加えて、日本はプラスチックのリサイクルについても深刻な危機に直面しています。日本では1人当たり年間30kgのプラスチック包装が使用されています。この平均消費量の58%は、他の家庭ごみと一緒に焼却処分されます。また、発生する家庭ごみのうち、重量比で3分の1が生ゴミです。本来ならば栄養分として土に還るはずの資源が無駄になり、地球温暖化に加担しています。実際、ゴミ焼却場から排出されるCO2は国内の全CO2排出量のうち5分の1を占めています。
解決策
私たちは、ゴミを含むすべての資源を新しい栄養素とみなし、製品とその原材料が互いの持続性を支えるような一貫した循環経済を追求しています。 栄養交換を通じて田舎と都会をつなぐことで、”栄養の島”を体現するようなレジリエントなコミュニティを形成したいと考えています。そこにはゴミはなく、常に栄養が循環しています。
土帰dokiは地元の有機農家と提携して、より多くの人が地域に根ざした栄養循環に参加できるよう、dokidoki ベジボックスという野菜ボックスの宅配サービスを提供しています。旬の有機野菜や果物を中心に、お茶やお米、ヘチマたわしなどの特別な商品も取り扱っています。また、有機野菜をより美味しく召し上がっていただくためのレシピもお送りしております。
さらに、生ゴミのピックアップサービスを通して、ご家庭の生ごみを回収し、堆肥化して、健康でおいしい野菜の栄養として再利用します。全工程でプラスチックは使用していません!
少なくとも取った分は元に戻さなければなりません
– Guy Singh Watson (Riverford創設者)
土帰doki という名前の由来をご存知ですか?
地球や大地を表す「土」と居場所に戻ることを表す「帰」を合わせて、”土帰doki”と名づけました。
土 + 帰 = doki
“土帰doki”には、別の意味も込められています。”ドキドキ”という音は、心臓の鼓動をあらわすオノマトペです。心臓の鼓動は生きものの証拠であることから、私たちが目指すもの、すなわち生きた地球(A Living Earth)をあらわしています。
SDGsへの貢献
住み続けられるまちづくりを
包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する
つくる責任つかう責任
持続可能な生産消費形態を確保する
自然資源を効率的に利用し、持続的に管理する
気候変動に具体的な対策を
気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる
海の豊かさを守ろう
持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する
健康な海は生命を維持し、繁栄を促進する
陸の豊かさを守ろう
陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する
生物多様性を保全することは、生命と生活を保護します